不動産売買賃貸攻略サイト

借地権つきの物件をマイホームとして購入するメリットと注意点を解説

マイホームの購入に多額の費用はつきもの。そうはいっても、マイホームに対する理想がそれほど高くない場合、価格を重視して物件を探す方もいるでしょう。建売住宅の場合、設備や立地にこだわらなければ数百万円で購入できます。

一方で条件の割に低価格の物件もあります。そのような物件は却って警戒してしまうかもしれませんが、理由がある場合がほとんどなので安心してください。例えば、借地権がついている物件は、一般的な建売住宅の相場よりも低価格で販売されています。不動産契約

なぜ低価格で購入できるのか?

通常、マイホームを所有する際は土地と建物をセットで購入しますが、借地権つきの物件では、土地を借りて建物を建てます。このため、同じ立地や条件の建物でも、土地を購入する場合に比べて少ない費用でマイホームを所有できるメリットがあります。

また、土地の所有者に対して課せられる固定資産税や都市計画税がかからない点も、借地権つきの物件をマイホームとして購入するメリットです。これらの税金は、土地の所有者である地主に課せられます。代わりに地主に対して地代を支払わなければならないものの、借地権つきの物件は税制面にメリットがあるため、土地を購入した場合に比べると支払う費用の総額は安く済みます。

借地権つきの物件を購入する場合の注意点

費用面を安く抑えられる一方で、購入に際して注意点もあります。建物を増築したり、改築したりする際は、地主に許可を得る必要があります。例えば子どもが生まれて家を広くしたい時や、ものが増えたことから敷地内に物置を建てたい時など、承諾を得なければなりません

増改築をする時に地主の承諾を得なければならないことは、増改築禁止特約として契約内容に規定がある場合のみ適用されます。契約書に記載がない場合、承諾を得る必要はないものの、後々のトラブルを避けるためには、増改築の前に地主に相談したほうが良いでしょう。

また、増改築をする時だけではなく、遠方の地域に引っ越す必要が生じた場合や、まとまった資金が必要になった場合など、何らかの事情でマイホームを売却する時も地主の許可を得なければなりません。地主に許可を得ずに売却してしまうと、こちらもトラブルの原因になります。ただしきちんと承諾を得れば、売却することは可能なので安心してください。

借地権つきの物件は、地主に売却する方法と、第三者に売却する方法があります。いずれの場合も、借地権の売買に関する問題を取り扱う専門家が在籍する不動産会社を利用すると安心です。

借地権つきの物件は、注意点こそあるものの、地主としっかりコミュニケーションをとり、都度相談をすれば、それほど大きな問題にはなりません。また、万が一トラブルが発生しても、前述の通り不動産会社のサポートを受け、トラブルを解決できます。興味がある方は、購入を検討してみてはいかがでしょうか。